借金100万円はやばい?大したことない?自力返済は可能?判断の仕方と解決方法
手軽に簡単に、そして自分にとって必要なタイミングで、比較的手軽にお金を貸してくれるカードローンや消費者金融。
非常に便利ですが、手軽な分、「借金をすることが習慣化」してしまって、気づいた時には借り入れ総額が大きくなっていた!となってしまっていたら要注意です!!
でも「借り入れ額が大きいっていくらくらい?」と思う方も居ますよね。もしかしたら、借金まみれの状態になっているのにそれに気づいていないだけなのかもしれません。
例えば、100万円の借金を「多い」と取るか、「まだまだ余裕で自力で返せる」と感じるかは人それぞれです。
今回は、借金額が100万円を超えた方向けの情報を紹介します。100万円以上の借金がやばいと言われる理由や具体的な対策、さらに借金が増えた場合のリスク等を知っておきましょう。
借金100万円でも自力で解決が目指せる人、プロの手を借りて借金を整理した方が良い人の見極め方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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「借金100万円」は一つの節目!やばい?それとも大したことない?
手元に現金が足りないときに、便利に使える消費者金融。カードローンなら、何でも繰り返し借入可能で、非常に使い勝手の良いサービスと言えるでしょう。
とはいえ、その使い勝手の良さに思わぬ落とし穴が潜んでいるのも事実。何度も借入と返済を繰り返している内に、「気づいたときには返済総額が100万円を超えていた…」というケースも珍しくありません。
消費者金融やカードローンを初めて利用する際には、数万円~数十万円程度で借入をスタートするケースがほとんどです。
借金総額が100万円を超えるという状況は、借入と返済を、一定期間繰り返してきた結果と言えるでしょう。
簡単にいつでも借りれるという手軽さから、借金をすること自体に抵抗がなくなって、「困ったらキャッシングで借りればいいよね!」とお金を借りることに罪悪感がなくなり習慣化してしまう可能性があります。
こうなってしまうと、いつの間にか借金が膨らんでしまう危険があります。
借金が100万円を超えてしまったときには、
- 借金がすでに生活の一部になっている
- 月々の借入と返済の状況を、きちんと把握できていない
- 毎月の返済負担が非常に重く、生活が厳しい
こうした状況に陥っているケースも少なくありません。
今まさに「借金を抱えている」という方の中には、「借金いくらからがやばいのか?」と疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
いくらからやばいのか?は、借金を抱えている人の返済状況や収入によるため、〇〇万円からがやばいという金額はありません。
しかし、100万円という借金は、「やばい状況である」と認識するための、一つの基準であると言われています。「100万円」という借金総額は自力返済が可能なギリギリの金額と言えるでしょう。
「本当にやばいのか?」「大したことないのか?」は、個々の状況(収入や返済状況)によって異なります。一時的にやばい状況に陥ったとしても、その後生活を立て直し、無事に完済する方も決して少なくありません。
「借金100万円なんて大したことない」と安易に判断するのではなく、まずは現実を直視しましょう。この段階で、借金問題解決のために具体的な手立てを取れれば、自力で生活を再建できる可能性も十分にあるでしょう。
借金100万円とは?利息や返済期間を知ろう!
100万円の借金を抱えている方に、まず知っておいていただきたいのが、自身が陥っている状況の詳細についてです。
何度も借入を繰り返していると、利息や返済期間については、つい無頓着になってしまいがち。ここでいったん気を引き締めるためにも、借金100万円という状態を、あらためて見つめ直してみてください。
まずは、法律で定められた利息の上限についてです。
借入額が 10万円以下 |
年20.0% |
---|---|
借入額が 10万円以上100万円未満 |
年18.0% |
借入額が 100万円以上 |
年15.0% |
借金100万円以上の上限金利は年15%。上限金利で100万円借りている場合の、具体的な返済額と返済期間は以下の通りです。
完済までの期間 | 毎月の返済額 | 期間中に支払う利息の総額 |
---|---|---|
1年(12回) | 90,258円 | 83,096円 |
2年(24回) | 48,486円 | 163,664円 |
3年(36回) | 34,665円 | 247,940円 |
5年(60回) | 23,789円 | 427,340円 |
よほど生活に余裕がある場合を除いて、「毎月の返済は2~3万円程度が限界」という方も多いのではないでしょうか?この場合、100万円の借金を3~5年かけて返済することになります。
たとえば5年(60回)で返済する場合、合計で40万円以上の利息を支払う計算に。毎月の返済額の多くが、利息の支払いに充てられてしまいます。
続いて、毎月の返済額を固定した場合の、具体的な返済期間についても見ていきましょう。
毎月の返済金額 | 返済期間 | 期間中に支払う利息の総額 |
---|---|---|
2万円 | 79か月(6年7カ月) | 579,052円 |
3万円 | 44か月(3年8カ月) | 301,674円 |
5万円 | 24か月(2年) | 157,936円 |
10万円 | 11か月 | 75,025円 |
毎月2万円ずつ返済した場合と、3万円ずつ返済した場合を比較すると、返済期間は3年近く、期間中に支払う利息の総額は25万円以上少なくなります。
「月々の返済金額をできるだけ多くして、短期完済を目指す」ことの重要性をお分かりいただけるのではないでしょうか。
また上の試算は、返済期間中に何のトラブルも発生せず、順調に返し続けられた場合の数字です。返済期間が伸びれば伸びるほど、トラブルリスクも増えるでしょう。
借金100万円がやばい…返済できないという人の特徴7つ
ひと言で「借金100万円」と言っても、どの程度やばい状況に陥っているのかは、個々の状況によって異なります。
「自分の場合はどうなのだろう…」と悩んだときには、以下の6つの特徴に注目してみてください。やばい状況に陥っている人の見極めポイントを紹介します。
1.年収が300万円以下である
同じ「借金100万円」でも、年収100万円の人と年収1,000万円の人とでは、状況は大きく異なります。
100万円の借金を抱えて「やばい」と言われるのは、年収300万円以下の人です。
ただしこれの対象となるのは、「貸金業者」からの借入のみ。銀行のローンやショッピングクレジット(信販会社)については対象外です。
つまり、年収300万円の人が100万円の借金を抱えている場合、総量規制に引っかかるギリギリであるということ。返済もかなり厳しくなっているはずです。
- 年収が300万円の人の手取り金額 → 約240万円(1ヶ月あたり20万円前後)
- 月々の生活費の目安(※住居費込み) → 月15~17万円前後
- 1ヶ月の余裕資金 → 月3~5万円前後
100万円の借金を2~3年で返済しようとする場合、1ヶ月の余裕資金のほとんどをつぎ込む形になります。
ほんの少し出費が増えたり収入が減ったりすれば、生活が破たんする恐れもあるでしょう。
2.毎月の生活費がギリギリである
年収が300万円以上でも、稼いだお金のすべてを自由にできるとは限りません。ギリギリの生活で、返済に回すお金を用意するのが難しいという場合もあるはずです。
- 教育費
- 介護費
- 住宅ローン
- 養育費
これらの出費がかさめば、100万円を返済する余裕がなくなることも考えられます。
年収だけで判断するのではなく、月々の収支から、自身の状況を見極めてみましょう。
3.繰り上げ返済できない
月々の返済は滞りなくできていても、「繰り上げ返済するほどの余裕はない…」という場合も注意が必要です。
なぜならそれは、「返済に手いっぱいで貯金をする余裕がない」という実態を示しているからです。
ほんの少しのトラブルや臨時出費などがあれば、すぐにつまずいてしまう恐れがあるという状況であると言えます。
4.複数の業者から借入を行っている
複数の業者から借入を行っているということは、1社のみの借入では生活を維持できないからだと思われるため、かなりヤバい状況であると言えるでしょう。
- 限度額を超え、審査に通過できなかった
- A社の返済期限が迫っているため、B社からお金を借りてしのいだ
多重債務に陥っていると思われ、決して楽観視できる状況ではありません。気づいた時には雪だるま式に借金が膨らんでしまう可能性が高いです。
5.返済しても返済しても、元金が減っていない
毎月、余裕を持って返済できている場合でも、元金がほとんど減っていないような場合も、注意が必要です。
「きちんと返済しているはずなのになぜ借金が返せない?」と疑問を抱きがちですが、そこには利息の問題が関連してきます。
元金が減らないということは、返済期間が伸びるということ。金融業者側に支払う利息は、どんどん膨らんでいってしまいます。
借入と返済を繰り返し、借金生活に慣れてしまうと、自身の返済状況に対して鈍感になりがちです。「いつまでたっても完済できない…」という事態になりかねず、非常にやばい状況と言えるでしょう。
6.すでに滞納している、滞納しそうである
すでに借金の返済が滞っている場合、もしくは、滞納するギリギリのところで踏ん張っているような場合も、非常にやばい状況です。
借金返済が滞ってしまうのは、すでに経済的に破たんしているから。
とはいえ、金融業者からの督促は待ってくれません。問題を放置すれば、裁判を起こされてしまったり、自身の財産を差し押さえられたりする可能性も。
7.ヤミ金業者(闇金)など悪徳業者からの借り入れがある
法外な利息を取る闇金業者からの借り入れである場合、100万円という金額がやばいというよりは、そういったところから借り入れをしているという時点でヤバい状況と言えます。
貸金業を営むために必要な登録をせずにお金を貸している業者で、法律で定められていることを守らない「違法」な中で事業を営んでいます。
スマホやSNSを通じて営業するタイプや、即お金貸します、審査なしなどの甘い言葉で営業をする手口で、お金がない、お金に困っている人の中には、つい軽い気持ちで手を出してしまった…という方もいるようです。
最近では、利息や手数料を表示し、顧客に安心感を持たせる方法を取る「ソフト闇金」という種類の闇金も出てきています。
しかし闇金は闇金。利息制限法の上限を超えた「違法な金利」で貸付を行っています。トイチ(10日借りると1割の利息がつく)などです。「最初はほんの数万円だけ」と思って借りたが最後、あっという間に利息が膨らみ返済ができなくなってしまう可能性が高いです。
返済ができなくなった途端、通常の貸金業者と違い、法律を守らない「まさかこんなことを!」といった怖い取り立てをしてくるかもしれません。自分だけでなく家族や職場にも迷惑をかける可能性があります…。
闇金については、相談を多く手掛けた弁護士事務所などにすぐ相談されることをおすすめします。警察は民事不介入の原則により、明らかな違法行為がないと、何も動いてくれません。
借金100万円でも自力返済できる可能性が高い条件3つ!
では反対に、借金100万円でも問題ないと思われるのは、どういった人々なのでしょうか?自力返済できる可能性が高い人の条件を3つ紹介します。
1.完済までの目途が立っている
たとえ年収が総量規制のギリギリであっても、完済までの目途が立っていて、計画的に行動できている人は、それほど不安になる必要はないでしょう。
たとえ月収手取りが20万円でも、「実家で生活して家賃を浮かす」などの工夫が出来てれば、月に5~6万円の返済ができる可能性は十分にあります。
- 自分の支出と収入、そして返済金額をしっかりと把握している
- 返済ありきで、無理のない生活レベルを維持できている
- 完済までの期間を把握し、毎月計画的に返済している
これらのベースが整っていれば、年収にかかわらず、計画通りに100万円の借金を完済できる可能性も高いでしょう。
2.その気になれば返済スピードをアップできる
先ほどもお伝えしたとおり、借金100万円完済までの総返済額は、借りている期間によって大きく異なります。
たとえば、「現在毎月3万円ずつ返済しているものの、その気になれば5万円の返済も可能」という場合、自力で完済できる可能性も高くなります。
実際に毎月の返済金額を5万円にアップしても良いですし、差額を繰り上げ返済に回すのもおすすめです。
3.利率が低いローンで借入を行っている
消費者金融やカードローンでお金を借りる場合、利息は法律の上限ギリギリに設定されているケースも多いでしょう。
しかし世の中には、
- 厳しい審査が課せられている
- お金の使用用途が限られている
といった条件のもと、非常に低い利率でお金を貸してくれるところもあります。住宅ローンやカーローン、奨学金などがこちらに当てはまります。
利息が低ければ、たとえ100万円以上の借金でも、リスクは少なくなるでしょう。毎月コツコツ返済することで、着実に元金を減らしていけます。
借金100万円を返済できないとどうなる?
ここからは、借金100万円を返済できなかった場合のその後について解説します。具体的に、どういったリスクが考えられるのでしょうか?
借金の督促を受ける
借金の返済が滞った場合に、金融業者がまず行うのは「督促」です。
- 督促とは…
- 返済が遅れている借金について、早く返済してもらえるよう求めること。通常は、督促状と呼ばれる書状にて行われる。
なんとなく恐ろしいイメージもある督促ですが、実際にはとても丁寧な態度・口調で行われるのが一般的です。
自宅に届いた督促状を無視していれば、電話連絡が来る可能性も。自分の携帯電話はもちろん、自宅や職場の電話番号が対象になることもあります。
家族や職場に、借金トラブルがバレてしまう可能性があるでしょう。
また督促状には、返済が遅れた場合に発生する遅延損害金についても記載されています。ただでさえ返済が困難なところ、さらに返済総額が増えてしまいます。
度重なる督促をことごとく無視した場合、最終的に金融業者は、一括返済を求めてきます。100万円以上の借金を、すべて一括で支払わなければならないのです。
財産の差し押さえを受ける
一括返済の要求も無視された場合、金融業者側は、財産を差し押さえるための手続きをスタートします。
まずは差押え予告通知が送付され、その後、裁判所から支払い督促が届きます。
裁判所から発送される督促には法的拘束力があり、無視したり返済できなかったりすれば、実際に差押えが執行される仕組みです。
裁判を起こされる
裁判所から届く、法的拘束力を持った支払い督促には、意義申し立てをするための書類が同封されています。
その督促異議申し立て書を提出した場合、裁判になる可能性が高いでしょう。
裁判は民事訴訟として争われます。裁判では自分の言い分を伝えることはできても、延滞しているのは事実。業者側もしっかりと証拠を揃えてきますから、勝つのは困難です。
ブラックリストに登録される
借金総額にかかわらず、借金返済が滞った場合には、信用情報機関に事故情報が登録されます。「ブラックリスト入り」と呼ばれる状態です。
借金を返済できなくなってから、ブラックリストに登録されるまでの期間は、約2~3ヶ月。
信用情報機関に事故情報が登録された場合、
- 新規でローンを組む
- クレジットカードを契約する
- 現在所有しているクレジットカードを利用する(※付帯ETCカード含む)
- 家賃保証会社の審査を通過する
- スマホ本体を月賦購入する
これらの行動が難しくなるでしょう。クレジットカード審査に通らなくなってしまいます。事故情報が消去されるまでの5~10年間、不便な生活を強いられてしまいます。
信用情報機関の詳細についてはこちら
指定信用情報機関のCIC 株式会社シー・アイ・シー(略称:CIC)信用情報とは
借金100万円の完済に向けて…最初にやるべきこと4つ
「借金100万円」という金額は、決して少なくないものの、絶対に返済不可能というわけでもありません。個々の状況によって、完済できるかどうか大きく変わってくるでしょう。
だからこそ、借金問題を解決するために、まずやるべきことが4つあります。ぜひ実践してみてください。
1.100万円もの借金を抱えてしまった理由を知る
借金問題と真正面から向き合うため、まずは「なぜ借金額が100万円にまで膨らんでしまったのか?」を明らかにしましょう。
借金が100万円を超えてしまう主な理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 買い物
- ギャンブル
- ハイリスクな投資(FXや仮想通貨など)
- 足りない生活費の補填
- 趣味や娯楽
- 利子の積み重ね(リボ払いなど)
100万円という借金を完済するためには、新たな借入をしないための環境作りが必須です。自分がどういった目的で借金をしてしまっているのか、あらためて見つめ直してみてください。
難しいのが「生活費が足りないため、毎月のように借入してしまう」というパターンです。この場合、収入内でやりくりするために、生活全体を根本から見直す必要があるでしょう。
また、利子がかさんで借金が100万円を超えているなら、借金の契約や返済金額について見直す必要が出てきます。
同じ「借金100万円」でも、借金をした理由によって効果的な対策は変わってきます。ここでしっかり現実と向き合うことが大切です。
2.自身の収支状況を明らかにする
借金100万円を完済するために、重要なのは「自身の家計で完済の見込みがあるのかどうか?」を把握することです。
まずは家計簿をつけて、自身の収支状況を明らかにしてみてください。
家計全体の収入を把握したら、項目別に支出金額を明らかにしていきます。現状でどの程度家計に余裕があるのか、またはないのか、客観的にチェックしましょう。
3.借入条件について確認し、返済シミュレーションをする
自分が抱えている「借金100万円」がどういったものなのか、最初に確認しておきましょう。
- 借入先
- 契約利率
- 借入総額
- 返済期間
- 月々の返済金額
- 完済までのスケジュール
これらのポイントを、できる限りわかりやすくまとめていきます。借入先が複数ある場合は、それぞれについて情報を明確にする必要があります。
そして100万円の借金返済シミュレーションをしてみましょう。その返済計画で返していけるのかどうか見極めてみてください。
ここで「無理かも…」となった場合は、早急に借金問題解決に向けて動く必要が出てきます。
4.自力完済が難しそうであれば、借金減額を視野に入れる!
借金総額が100万円を超えると、自力完済が難しくなる人は多くなります。だからこそ、できるだけ早い段階で、借金減額できる可能性についても知っておきましょう。
■借金は減らせるの?
えっ?借金って減額できるの?と思った方、借金減額の措置である、借金救済制度(債務整理)であれば、法的に借金を減らしたり、借金を免除できる可能性があります。
借金を減らせる可能性があるかどうかは、弁護士や司法書士に直接合って相談しなくても、スマホやPCがあれば調べることができます。
それは、借金減額診断や、借金減額シミュレーターを使えば簡単です!
借金減額診断・借金減額シミュレーターとは、借金を整理するための法的手続きである「債務整理」によって、借金を減額できる可能性があるかどうか、調べることができるものです。
弁護士事務所や司法書士事務所へ、借金相談のきっかけに使われるケースも多いようです。
自身の借金状況を客観的に把握するためのツールとして、活用してみてはいかがでしょうか。
減額診断は無料で利用できるものを必ず使いましょう。手数料を取る悪徳業者の診断や、詐欺サイトへ誘導されるようなものもあるようなので、注意してください。
債務整理を得意とする事務所の減額シミュレーターであれば、より安心して利用出来るはずです。ただし、減額診断の結果はあくまでも目安として捉えましょう。結果が全てではないため、結果を実際の減額には差が出ることももちろんあります。
自力完済を目指すなら!生活改善が急務
先ほどのリサーチの結果、
- 収支状況に特別大きな問題がない
- 借入条件がはっきりわかっている
- 債務整理をしても効果が薄い(デメリットの方が大きい)
とわかった場合、自力完済を目指すのがおすすめです。以下のような方法を実践してみてください。
- 身近な人に肩代わりをお願いする
- 低金利のおまとめローンへと借り換えする
- 収入を増やす
- 支出を減らす
もし、身近な人に借金100万円の肩代わりをお願いできるのであれば、利息負担が軽減されます。金融業者に返済していく場合と比較すると、返済総額ははるかに少なくなるでしょう。
低金利で利用できる、おまとめローンの利用も効果的です。
他者に頼れない、頼りたくない場合には、完済に向けて生活改善が急務となります。収入を増やし、支出を減らし、家計に余裕が生まれた分、借金返済に回してください。
- 副業や週末バイトで収入をアップする
- 家賃や車費、保険料といった固定費を削減する
- 不用品の売却などで、一時的な収入を得る
このように、収入アップと節約の両方を実践することで、返済に回せるお金は増えるはずです。家計に余裕が生まれた分を確実に返済に回せるよう、工夫してみてください。
自力完済が難しいなら…すぐに債務整理の検討を
一方で、
- 収支状況から見ても、すでに家計が破たんしている
- 借入先が多く、自分でも正確な状況を把握できていない
- 自転車操業に陥っている
- 長期間返済を続けてきたが、元金がほとんど減っていない
このような状況なら、債務整理を検討しましょう。
もちろん債務整理にもデメリットはありますが、現在の状況と比較した場合、メリットの方が大きくなる可能性が高いです。
債務整理は、借金問題を解決するための法的手続きで、借金救済制度です。任意整理や個人再生、自己破産といった方法があります。
比較的手続きが簡単な任意整理の場合、金融業者側と直接話し合い、将来利息をカットした上で完済までのスケジュールを再度組み直します。
任意整理では問題解決が難しい場合、個人再生や自己破産を検討しましょう。手続きが難しく、債務整理の費用もかかりますが、借金の元金を減らせるというメリットがあります。
債務整理について検討する際に、デメリットについて気になる方は多いはず。どの方法を選んだ場合でも、ブラックリスト入りは免れないでしょう。
とはいえ、すでに家計が破たんし返済に遅れが生じている場合、ブラックリストに登録済みである可能性も十分にあります。
自己破産の場合、一部を除いて、自身が所有する財産を処分されてしまいますが、借金を返済できないまま差し押さえられれば、結局同じことです。
借金が100万円以下でもこんな場合は要注意!
今回は、借金が100万円にまで膨れ上がってしまった場合のリスクについて解説してきました。
しかし状況によっては、借金100万円以下でも注意が必要です。
- 借金の原因がギャンブルである
- 借入先が闇金業者である
- 年収の1/3以上の借り入れがある
ギャンブルは依存性が高く、なかなかやめられません。借金総額はあっという間に膨れ上がってしまう可能性も。100万円以下でもやばい状況ですから、注意してください。
ギャンブルが原因の借金は自己破産の免責不許可事由に該当するため、チャラにできない可能性があります。
また、法律で定められた上限以上の金利で、違法に貸付を行う闇金業者。トサン(10日で3割)やトゴ(10日で5割)といった高金利でお金を借りれば、わずか数万円があっという間に100万円以上にふくらむでしょう。
闇金の場合、そもそも債務整理の対象外です。最初から「借りない」のが一番ですが、万が一借りてしまったときには、できるだけ早く、専門の弁護士に相談してください。
借金100万円は人によってはやばい状況…早めの対処を
「借金100万円」という状況は、決して楽観視できるものではありません。とはいえ、工夫次第では、まだまだ自力完済が目指せる範囲と言えるでしょう。
まずは「本当に自分に自力完済を目指せるのか?」を確かめた上で、今後の方針を決定しましょう。
自力完済を目指す場合、生活全体を見直し、返済スピードをアップするのが一番です。返済不可能と思われる場合、できるだけ早く、債務整理を検討しましょう。
借金問題に強い弁護士・司法書士に相談すれば、自分にぴったりのアドバイスを受けられるはずです。
減額診断
をすぐやってみる
ただ、借金がやばいラインに来ているかもと感じないといけない目安として「借金100万円」を意識してみて欲しいのです。それには実は理由があります!